散骨は、元々は海外でよく用いられてきた供養の仕方なのですが、映画「世界の中心で、愛をさけぶ」や「マディソン郡の橋」などでそのシーンが映し出され、今や日本国内でも多くの方が「散骨」という供養を選択する人も増えてきています。
また、芸能人や有名人の方の中にも、遺言で散骨をしてほしいと言っていた方や、遺族の判断によって散骨された方がいます。
今回は、散骨をされた芸能人・有名人をご紹介します。
日本の芸能人・有名人(順不同)
石原裕次郎 さん(俳優)
昭和を代表する大スター。1987年に亡くなられた時、兄である石原慎太郎氏が海への散骨を考えましたが、当時の行政の法解釈では散骨はNGとのことで一度断念。その後、1991年の「節度を持って行なわれる散骨は違法ではない」という法務省の発表により、湘南の海へ散骨されたと言われています。
勝新太郎 さん(俳優)
勝新の愛称で、多くのファンから愛された昭和の俳優。遺骨の一部が、ハワイのワイキキ沖で散骨されました。
荒井注 さん(コメディアン)
元ドリフターズのメンバー。本人の遺言により、オーストラリアのケアンズ沖で散骨されました。
横山やすし さん(漫才師)
20世紀を代表すると言われている漫才師。視力が悪かったことで断念したものの、自分所有のボートを所有するほどの競艇ファンで、愛機のある宮島競艇場で遺骨の一部が散骨されました。
hide さん(ミュージシャン)
伝説のロックバンド、X JAPANのメンバー。遺骨の一部が、ロサンゼルスの海へ散骨されました。
立川談志 さん(落語家)
落語立川流家元。本人の「骨を海に撒いてほしい」という希望により、ハワイ近海に散骨されました。
梨元勝 さん(芸能リポーター)
自身が所有する船の船上から、東京湾に向けて散骨されました。
いずみたく さん(作曲家)
「ゲゲゲの鬼太郎」のテーマ曲や、ドリフの「いい湯だな」など、数々の名作を送り出した作曲家。海が好きだったということで、代表曲「見上げてごらん夜の星を」をご家族が口ずさむ中、江ノ島沖に散骨されました。
海外の芸能人・有名人(順不同)
ガンジー(インドの独立運動家)
インド独立の父として知られる。国葬ののち、遺灰がガンジス川・ヤムナー川と、南アフリカ沖に撒かれました。
フレディ・マーキュリー(イギリスのミュージシャン)
ロックバンド「クイーン」のボーカル。本人の希望により、遺灰が湖へ撒かれました。
マリア・カラス(アメリカのソプラノ歌手)
20世紀最高のソプラノ歌手と言われている。本人の希望により、出身地であるギリシャのエーゲ海に散骨されました。
ジョージ・ハリスン(イギリスのミュージシャン)
ロックバンド、ビートルズのメンバー。「ガンジス河に遺灰を撒いてほしい」という本人の遺言により、ガンジス河に撒かれました。その際に、遺灰の一部が聖地アラハバードにも撒かれたとされています。
海外では、遺灰を海に撒くということが一般化されており、ここで紹介した方以外にも多くの方が散骨や、遺灰を撒かれています。